こんにちは、アキです。今日は、伸筋と屈筋についてお話ししたいと思います。
関節を動かす筋肉は、屈筋と伸筋に分けることができます。
関節を曲げるときに収縮するのが屈筋で、関節を伸ばすときに収縮するのが伸筋です。
胴体では、体を前屈するときは腹筋が収縮しますから腹筋は屈筋です。反対に、体を後ろに反らすときは背筋が収縮しますから背筋は伸筋です。
屈筋は屈筋同士、伸筋は伸筋同士が協調して作用するという特性があります。
肘、首、胴、股関節、膝を曲げて、しゃがみ込んで丸くなるように体を小さくする動きは、全身の屈筋の収縮によって行われています。
反対に、肘、首、背中、股関節、膝を伸ばして、立ち上がって手足を大きく伸ばす動きは、全身の伸筋の収縮によって行われています。
伸筋は姿勢を屈筋は動きをコントロールしています。姿勢が良いということは、全身の関節を上手く伸ばせていることなのです。
猫背になったり、頚が前に出たり、腰が曲がったり、膝や肘が伸びきらなかったりと、これらのうちの一つでも該当すると良い姿勢には見えません。
つまり関節を上手く伸ばせていないと姿勢は良く見えないのです。
関節を伸ばす筋肉は伸筋ですから、伸筋は姿勢をコントロールしているといえます。
姿勢が決まったとして、そこから手足を動かす動作の多くは関節の屈曲によって得られます。伸びている関節をさらに伸ばすような動きは多くありません。
素早い動作の多くは、どの関節であれ、関節を曲げる動作です。ですから、素早い動作というのは屈筋の得意とするところになのです。
一方、伸筋は体が折れ曲がらないように重力に逆らって関節を伸ばすのが得意です。スピードがない代りにスタミナに長けています。
つまり、伸筋が姿勢を、屈筋が動作をコントロールしているのです。
ダンスでは、屈筋より伸筋の方が主役になります。美しい姿勢が生み出す動きが、人の目を惹きつけるものだからです。
望ましい筋肉の状態とは、屈筋と伸筋のバランスが取れている状態ことなのです。バランスが取れているとは、屈筋と伸筋の働きが連動しているということです。
ボディービルダーは、訓練によって意識的に屈筋と伸筋の両方をを収縮させてカッチンカッチンの状態を作り出していると言われています。
また、ストレッチを意識しすぎて、屈筋と伸筋をどちらも伸張させているケースも見受けられます。
このような筋肉の使い方では、躍動感のある動きを筋肉で生み出すことはできません。
実際、ほとんどの人は、屈筋と伸筋を同時に使用しています。実はそれが筋肉に余計な負荷を掛け、関節の可動域を制限しています。
一般的に、人は意識して筋肉を使ってはいなのです。
いろいろな動きをするときに、最初は面倒でも、どの筋肉が主動筋であるかを意識して筋肉に命令してみてください。このとき、どの筋肉が拮抗筋であるかも意識することも必要です。
こうした動作を繰り返していくと、運動神経や小脳がデリケートな動きを加味し、その動きを筋肉自身が覚えていくことができます。
更に、その訓練を続ければ、自然に、動作にふさわしい筋肉の使い方ができるようになります。
全ての動きには、その動きにあった筋肉があるのです。それを意識して使うことが上達への近道です。
仕事でも、上司からの適切な指示があればと嘆いている人も多いはずです。
自分の筋肉の上司になって適切な指示を出すように心掛けてみてください。
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