こんにちは、アキです。今日は、スピード感のある動きについてお話ししたいと思います。
アームの動きの話の中でお話ししたように、筋肉の収縮には、短縮性収縮と伸張性収縮の2つの収縮があります。
この2つの収縮は、動きの中で同時に起こっています。
たとえば、腕立て伏せで、腕を伸ばすときには、上腕二頭筋(力こぶの筋肉)は伸張性収縮、上腕三頭筋(腕の裏側の筋肉)は短縮性収縮しています。
また、スクワットで足を伸ばすときは、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)は短縮性収縮、ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)は伸張性収縮しています。
伸張性収縮とは、文字通り筋肉や腱が伸びる動きです。
この伸びる動きは大きなエネルギーを蓄積することができます。ゴムを伸ばせば伸ばすほど、戻ろうとする力が強くなるのと同じです。
この戻る作用は短縮性収縮になるのです。この一連の動きは伸長-短縮サイクルと呼ばれています。
この伸長-短縮サイクルを踊りの中に、効果的に取り入れると、緩急の効いたスピード感のある動きになっています。
たとえば、腕をスパッと伸ばしたいときには、上腕三頭筋(腕の裏側の筋肉)の伸張性収縮を十分に意識して、上腕三頭筋(腕の裏側の筋肉)の伸びを感じます。
そして、十分にエネルギーが貯まったところで、伸張性収縮に使っている上腕ニ頭筋の筋肉の使用率をゼロします。
そうすると、伸ばしたゴムが一気に元に戻るのと同じような反作用で、腕がスパッと伸びるのです。
このような、反作用が生み出す動きは、力任せの動きではないので、とてもナチュラルでスピーディな感じになります。
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