こんにちは、アキです。今日は、大腿四頭筋についてお話ししたいと思います。
大腿四頭筋とは、太ももの前面に位置している筋肉になります。
筋肉といっても、中間広筋、内側広筋、外側広筋、大腿直筋の4つの筋肉の総称です。
また、この4つの筋肉は単一の筋肉としてもそれぞれが大きな体積を持っているため、複合筋としては、人体で最大の体積を誇るものになります。
大腿四頭筋を構成する4つの筋肉の中で、3つの広筋群は膝関節だけをまたいで膝関節の伸展のみに関与するのに対し、大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋であり、膝関節の伸展以外にも、脚を付け根から前に振り出す股関節屈曲にも関与しています。
したがって、大腿四頭筋全体としてみた場合、大腿四頭筋は、膝関節の伸展を中心に股関節の屈曲にも作用する筋肉となります。
大腿四頭筋のうち、大腿直筋の起始部、停止部は下図の通りです。
ここで、注意しなければならないのは、膝関節の伸展において、どのような場合でも広筋群は同じように収縮するのに対して、大腿直筋は常に同じように収縮するわけではないということです。
大腿直筋が収縮するときは、股関節の屈曲、膝関節の伸展の二つの動作が同時に起こります。
これは、膝関節を屈曲させながらの股関節の伸展、あるいは股関節を伸展させながらの膝関節の屈曲においては、逆に伸張した状態になるということになります。
ボールを蹴る動作では、股関節の屈曲と膝関節の伸展という大腿直筋が収縮するのに、二つの動作が含まれるため、大腿直筋は大きく収縮することになります。
それに対して、椅子から立ち上がる動作の場合は、股関節は伸展しながら、膝関節も伸展しますが、大腿直筋が伸張してしまう股関節の伸展が含まれるため、膝関節を伸展しようとする大腿直筋の作用は抑制されてしまうことになります。
これが、膝関節の伸展において、広筋群と、二関節筋である大腿直筋の大きな違いになります。
太ももの前面の筋肉の作用を正確に理解することは、意外と重要になります。
流山の社交ダンス・ラテン・グループレッスン(講師:新田アキ)
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